【感想】九楽舞 博多座のお話。

ネタバレ満載のレポは一個前で。ここではわたしの単なる感想をばーっと。悪しからずご了承ください。

何をやるんだろう、何を観せてもらえるんだろう、でもきっと楽しませてくれるんだろう、だって啓司くんだから。そう思いながら挑んだ九楽舞 博多座。予想通り、いや、本当にそれ以上楽しめた気がします。啓司くんが、きっとこれなら、と思って提示してくれたものが、ものの見事にわたしがずっと大好きなエンターテイメントに合致していた気がしているから。というのも、わたしが好きなエンターテイメントを作る人が言っていた言葉があって。

"日本人って「さあこれだけのお金払って、どう楽しませてくれるんだよ」っていう、僕「後ろ四十五度」って言ってるんですけど、「さあどう楽しめるんだよ」っていう目線じゃん。でもアメリカってもう、「前四十五度」なんですよ。歌がすごく楽しくて、踊りがすごく楽しければそれでいいじゃん、そしてなおかつそれを楽しんでやろうぜっていう前のめり感がないと日本のエンターテイメントは絶対それ止まりだろうと思ってる”

これはミュージカルの話の流れなんだけど、でもこの言葉の"前のめり感"っていうのはわたしにとって、作品を観る上で重要なものになってる。楽しもう!って前のめりで観に行くのはもちろんだけど、その"前のめりの感情"が続くか否かっていうのは、その作品が楽しかったかそうでないかを語る一個の物差しになってるんですけど、啓司くんが作り上げたあのエンターテイメントは一時もその感情が途切れることがなかった。本当にずっと最高な時間だった。

九州にいた頃はエンターテイメントが遠かった、だからLDHに所属してからの10年近くで培ったEXILEエンターテイメントで九州を盛り上げたい、と言っていた啓司くん。だからなのかもしれないけれど、誰にでも分かりやすくて、誰でも楽しめるエンターテイメントだったと思います。最初の口上だって、ブロードウェイさながらのキラキラしたショーも、いつものライブも、ラストの三方礼も、それからカテコの「いつものライブとは違うわちゃわちゃした雰囲気」も、観劇を結構してきたおたくは結構皆好きだし、そうエンターテイメントに触れてきてない人にとっても、深くまで考えずにただただ楽しめるものだと思うから。

啓司くんが全面プロデュースのこの九楽舞 博多座。グッズも考えて、飲食ブースも考えて、演出も考えて、映像も撮って、それから演者もこなす。あのツアーをこなしながら、このプロジェクトのために奔走したんだろうな、と思うと…本当にお疲れ様でした、ありがとうございました、と。

啓司くんは天才か、と言い続けた5公演でした。啓司くんを推しててよかった!と思い続けた5公演でした。啓司くんの夢が叶う瞬間に立ち会えて幸せだったと思い続けた5公演でした。

啓司くんが故郷である宮崎、ひいては九州を盛り上げるために立ち上げたプロジェクト、"THE NINE WORLDS"。わたしは九州に住んでるわけではないし、九州出身でもないんだけれど。でも、わたしも地方で育ってるから「エンターテイメントが遠かった」という気持ちはすごくわかるつもり。だからエンターテイメントで九州を盛り上げたいという啓司くんのいる九州の人たちが、そしてこれから啓司くんがしようとしてることに触れて育つことのできる九州の子達が羨ましくて仕方ないのです。だから、次のプロジェクトも本当に楽しみにしています。